投資信託やインデックス投資を始めるには、まず 証券口座 を開設する必要があります。
おすすめはネット証券でNISA口座を開くこと。
「銀行口座じゃダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、投資用の商品は銀行口座からは買えません。銀行でも一部の投資信託を扱っていますが、手数料が高かったり、商品数が少なかったりするのでおすすめできません。それでは以下に証券口座について説明します。
口座の種類~最初はNISA口座から
証券口座といっても種類がいくつかあります。知っておきたいのはこの3つ。特にNISA口座は税金面で優遇されています。一番最初の投資はNISA口座から始めましょう。
一般口座
昔からある口座ですが、正直いって初心者にはおすすめできません。なぜなら、株や投資信託で利益が出たときに、自分で確定申告をしなければならないからです。計算もややこしく、かなり手間がかかります。
特定口座
一般口座が確定申告が必要なのに対し、証券会社が利益や税金を自動で計算してくれるので、確定申告が不要(源泉徴収ありの場合)なのが特定口座です。
NISA制度ができる前に作られたもので、当初はとりあえず迷ったら特定口座を選んでおけば安心」と言えるくらい、初心者向けの標準的な口座でしたが、NISA口座ができた現在は、NISA口座の利用限度枠を埋めてしまってから使う口座という位置づけになりました。
NISA口座
NISAは「少額投資非課税制度」のこと。通常は利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその分がゼロになる、とてもお得な制度です。
2024年からは「新NISA」が始まり、より長期・積立に向いた仕組みに改良されました。
投資を始めるならまずこのNISA口座からです。
新しいNISAでは、年間の非課税投資枠が最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)に拡大され、生涯の非課税での投資額上限も1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円)と大きく使いやすくなりました。保有期間も無期限となり、長期で資産形成しやすい制度です。また、売却した枠は翌年以降に再び使える仕組みがあります。さらに2026年度以降には「当年中に枠が復活する」方向で制度改正が検討されており、将来的には運用商品の入れ替え(スイッチング)がしやすくなる可能性もあります。
どこで口座を開けばいい?
投資を始めるなら、口座は ネット証券 で開設するのがおすすめです。理由はシンプルで、窓口のある証券会社だと対面営業の都合から手数料の高い商品をすすめられることが多く、初心者にはハードルが高いからです。その点ネット証券なら、自分のペースで商品を選べて、手数料も比較的低く抑えられます。
中でも人気があるのが 楽天証券 と SBI証券。
楽天証券は楽天グループの金融サービスのひとつで、2000年にスタートしました。楽天カードや楽天銀行との連携が強みで、投資信託の購入で楽天ポイントが貯まる・使えるという仕組みは特に人気です。楽天市場を日常的に使う人にとっては親しみやすく、投資初心者でも始めやすい環境が整っています。
一方のSBI証券は、1999年に設立された「SBIホールディングス(旧ソフトバンク・インベストメント)」を母体とする国内最大級のネット証券です。口座数や取り扱い商品数は業界トップクラスで、投資信託や外国株、iDeCo(個人型確定拠出年金)など幅広いサービスを提供しています。
この2社はネット証券を代表する存在で、楽天証券が口座数1200万以上、SBI証券が口座数1400万以上と投資初心者からベテランまで多くの人が利用しています。
まとめ
投資を始めるためには、まず証券口座を開くことが第一歩です。窓口型の証券会社は便利な反面、手数料が高い商品をすすめられることもあるため、初心者にはネット証券がおすすめです。
特にSBI証券は業界最大級の規模と商品数が強み、楽天証券はポイント連携など日常生活に馴染みやすい利便性があります。それぞれに特徴があるので、自分の生活スタイルや重視する点に合わせて選ぶとよいでしょう。そして運用を始めるために必要なのは最初はNISA口座です。
投資は自己責任です。焦らず情報を集め、自分で理解した上で行動することです。小さな一歩からでも老後資金づくりは始められます。

