「10年放置しても大丈夫」はもう昔!2年で手数料がかかる口座があるって本当?

老後のお金

知らなかった!未利用銀行口座に手数料がかかる

最近ニュースで「長期間使っていない銀行口座に手数料がかかる」という話題を目にして、思わずドキッとしました。
「えっ、使っていないだけでお金を取られるの?」と驚いた方、きっと私だけではないと思います。
一部の銀行で預入金が少ないと口座管理料が必要というのは知ってましたが、まさか未利用だからってお金がかかるようになっているなんて。

少し調べてみると、三菱UFJ銀行では2021年7月以降に開設された口座のうち、2年以上使っていない普通預金口座には『未利用口座管理手数料』(年間1,320円・税込)がかかるとのこと。
私は勝手に「休眠口座=10年放置したら」くらいのイメージを持っていたので、「たった2年で!?」と正直ショックでした。

銀行によって条件は異なりますが、近年は多くの金融機関で、未利用口座への手数料制度が広がっているようです。
不正利用の防止やシステム維持のためとはいえ、知らないうちに口座から手数料が差し引かれていたら、なんだかモヤモヤします。

さらに最近は、

  • 紙の通帳を新しく作るときの発行手数料1100円(みずほ銀行)
  • 101枚以上の硬貨を入金する際の手数料550円~(ゆうちょ銀行)
  • 記念硬貨、旧紙幣の交換手数料990円(三井住友銀行)
    など、昔は無料だったことが有料化されているケースも多いようです。
    2025年10現在口座開設時期、枚数などの条件によって手数料は変わります。詳しくは各銀行のHPで確認してください。

時代の流れとはいえ、「そろそろ口座を整理しないと…」と思わざるを得ませんでした。


気づけば口座がたくさん!

思い返せば、社会人になりたてのころに給与振込用で作った口座、
子どもの幼稚園で「指定銀行なので開設してください」と言われて作った口座、
お得なキャンペーンに惹かれて開設したネット銀行の口座。

探してみたらほとんど使っていない銀行口座がいくつも眠っていました。
中には「印鑑、どれだっけ?」「キャッシュカードが見当たらない😅」という銀行も。
「これは整理しなきゃ!」と一念発起しました。


放置口座が多いと、こんなリスクも

テレビやネットで言われていたのはこんな点です。

  • 高齢になると自分でも管理しきれず、知らないうちに手数料が引かれている
  • 「あなたの口座が凍結されました」などの詐欺メールに引っかかりやすくなる
  • もし自分が亡くなった時、銀行口座ごとに相続手続きが必要になので口座数が多いと残された家族が大変な思いをする
  • お金があちこちに分散して、総資産が見えづらくなる
  • 不正利用されても気づくのが遅れる

こうして見ると、「今のうちに整理しておくこと」が本当に大切だと実感します。


実際に口座整理をしてみました

まずは全ての通帳を出して、全ての取引を記帳
どの口座からどんな引き落としがされているのかを確認し、
「この引き落としを他の銀行にまとめられるか」を一つずつ見直しました。

最終的に残したのはこの3つ。

  • パートの給与振込用の大手銀行
  • ネット証券と連動しているネット銀行
  • 自分のお小遣い専用のネット銀行

閉鎖したのは、大手銀行2つ、ネット銀行2つ、信用金庫2つ。
ネットで手続きできるところもありましたが、来店が必要な銀行もありました。

平日に銀行へ行くと「本日は予約でいっぱい、3時間待ちです」と言われ、いったん撤退…。
改めて予約をとって手続きし、ようやく完了。
学生時代から30年以上使っていた口座を閉じたときは、ちょっと感慨深かったです。

でも、もしこれを自分の死後に家族がやることになっていたら…と思うとゾッとしました。
元気なうちに整理しておいて、本当に良かったと感じました。


銀行口座整理のステップ

1️⃣ すべての通帳を記帳して残高を確認する
2️⃣ 引き落とし先(光熱費・カード・サブスクなど)を書き出す
3️⃣ 残す銀行を決める
4️⃣ 不要な口座の引き落としを別口座に変更する
5️⃣ 通帳・印鑑など閉鎖に必要なものを確認する
6️⃣ 不要な口座を閉鎖する(ネットまたは窓口で)
7️⃣ 以後、毎月1回は残高をチェックして記録する(ノートやExcelでもOK)

持っている銀行口座が減ると、自分の資産が一目でわかるようになり管理がぐっと楽になります。


終活をはじめよう ~ゆっくり、少しずつ

「まだ元気だし、整理なんてまだ早い」と思うかもしれません。
でも、判断力がしっかりしている“今”だからこそ、動くチャンスです。

銀行口座の整理は、いわばお金の断捨離
気持ちがスッキリするだけでなく、「自分の資産をちゃんと把握している」という安心感も得られます。

これからの人生を、より軽やかに、安心して過ごすために——。
そして残された家族に迷惑をかけないためにも、少しずつ、ゆっくりとでいいから自分の終活を進めていきませんか?

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