老後、生活を共にするペットを飼おうかな…と考える人は少なくありません。
私もその一人です。
時間に余裕ができ、毎日が少し静かになってくる年代。
そんな中で、犬や猫を「老後のパートナー」として迎えることには、良い面もあれば、ちゃんと考えておきたい面もあります。
今回は、メリット・デメリット、そして事前に考えておきたい注意点をまとめました。
メリット
生活に張り合いが出る
毎日のごはん、トイレ、ちょっとした体調チェック。
「今日は何もしない一日」になりがちな老後でも、ペットがいるだけで一日が自然と動き出します。
誰かのために動くことが、生活のリズムを整えてくれます。
散歩が習慣になる
犬の場合は特に、散歩が生活の一部になります。
「今日は寒いからやめよう」と思っても、結局外に出る。
その積み重ねが運動不足の防止や、気分転換につながります。
散歩を通して知り合いが増える
犬を連れていると、不思議と声をかけられます。
犬の名前、年齢、犬種の話から始まり、顔見知りが増えていく。
無理に人付き合いを広げなくても、自然な交流が生まれます。
会話の話題が増える
犬や猫は格好の話題になります。
「最近こんなことしてね」「病院でこんなこと言われて」など、会話のきっかけが尽きません。
ご近所でも、友人との雑談でも使いやすい話題です。
夫婦間の会話が増える
「今日ごはん食べた?」「散歩行った?」
ペットが共通の話題になり、会話が自然と増えます。
子育てが終わった後の、ちょうどいい“間”を埋めてくれる存在です。
心の支えになる
嬉しい時も、落ち込んだ時も、変わらずそばにいてくれる存在。
言葉は通じなくても、気配やぬくもりに救われる瞬間があります。
特に一人の時間が増える老後には、大きな安心感になります。
デメリット
旅行に行きにくい
泊まりの旅行は一気にハードルが上がります。
ペットホテル、シッター、預かってくれる人探しなど、準備が必要です。
「気軽にフラッと」は難しくなります。
費用がかかる
犬種や地域差もありますが、毎月かかる基本費用の目安は以下の通りです。
- 猫:月1~1.5万円
- 小型犬:月1.5~2万円
- 中型犬:月2~3万円
- 大型犬:月3~4万円
これに加えて、
- ワクチン・健康診断:年1~2万円
- ノミ・ダニ・フィラリア予防:年1~2万円
病気やケガで動物病院に行くと、
1回で1~3万円程度は覚悟しておいた方がいいです。
手術や入院になると、10万円単位になることも珍しくありません。
手間がかかる(老後は「介護」になる可能性も)
ペットとの生活は楽しい反面、日々のお世話には確実に手間がかかります。
体力や気力の衰えを感じ始める老後では、その負担を重く感じる場面も増えてきます。
若いうちは散歩も気分転換になりますが、年齢を重ねると
天候や自分の体調に関係なく外に出なければならないことが負担になることもあります。
さらに、10年も経てば犬や猫も高齢になり、介護が必要になるケースも出てきます。
- 足腰が弱り、抱っこで移動
- 食事をふやかす、食べやすい形に調整する
- 排泄の介助や失敗の後始末
- 体を清潔に保つための拭き取りやシャンプー
- 通院回数の増加
こうした細かなケアは、想像以上に時間・体力・お金を要します。
「かわいい」だけでは続かない現実があることは、しっかり頭に入れておきたい点です。
体力がついていかない
特に中・大型犬の散歩は体力勝負です。
雨の日も、暑い日も、寒い日も外出が必要になります。
猫の場合も、散歩は不要でも
重たい猫砂の交換や掃除で腰に負担がかかることがあります。
年齢とともに、若い頃は当たり前にできていたことが
「思った以上にきつい」と感じるようになることも少なくありません。
健康を損ねることもある
ペットの世話が原因で、飼い主自身がケガをするケースもあります。
知人の例では、犬を抱き上げた瞬間にぎっくり腰になったそうです。
お風呂に愛犬を入れようとして転倒、なんて話も聞きます。
ペットの急な動きについていけなかったり、予想外の力がかかる場面も多く、
思わぬ形で体に負担がかかる可能性がある点には注意が必要です
ペットを飼う上で注意すること
自分が病気になった時
高齢になると、入院やケガは誰にでも起こり得ます。
その間、ペットの世話は誰がするのか。
- 家族や友人に頼めるか
- ペットホテルやシッターを使う場合の費用
- ペットホテル:1泊3,000~6,000円
- ペットシッター:1回3,000~5,000円
一時的とはいえ、費用と引き受け先は事前に考えておく必要があります。
自分が亡くなった後のこと
これは避けて通れない問題です。
子どもや友人がいても、
- マンションで飼えない
- アレルギーがある
- 転勤が多い
など、「好きだけど飼えない」人は意外と多いものです。
必ず本人の意思を確認し、現実的に引き取れるかまで話し合っておくことが大切です。
ペットロスの可能性
ペットが先に亡くなった場合、ペットロスになる可能性もあります。
老後生活の中心になっていた存在ほど、その喪失感は大きくなります。
気持ちの落ち込みが長引くケースもあります。
もう一つの選択肢:ペット型ロボット
最近は、ペット型ロボットもかなり進化しています。
今はまだ不十分かもしれませんが、
- 会話の相手になる
- 見守り機能
- 緊急時の通知
こういった機能をつけた高齢者向けペット型ロボットが一般的になるかもしれません。
本物にはかないませんが、
- 死後の心配がない
- 病気にならない、介護が必要にならない
- エサ代・散歩が不要
という点では、老後生活のパートナーとして十分な選択肢になりつつあります。
かくいう私もアレルギー持ちに加え、やはり自分の死後に遺された愛犬・愛猫が心配なので、本物のペットではなく、こういったペット型ロボットもありかなと考えています。
今後の進化に期待です。
まとめ
ペットは、老後の愛らしくも頼もしいパートナー。
でも、安易な気持ちで飼うのはおすすめできません。
老後は必ず迎える「別れ」を含めて考える必要があります。
自分のため、ペットのため、そして周囲の人のためにも、
しっかりと計画を立てた上で選びたいものです。
「飼う」「飼わない」どちらも正解。
自分の暮らしに合った選択をすることが、いちばん大切だと思います。

