50代になり、親世代の葬儀に参列する機会が増えました。
そんな中でふと湧き上がってくるのが、
「喪服のマナーって、今どこまでOKなんだろう?」
という疑問。
昔から言われているルールはあるものの、
実際の葬儀現場では“時代とともに緩くなっている部分”も正直あります。
私自身、「これってアリ?」と思う場面が何度かあったので、
今回、気になった項目をまとめて“ゆるく調べて”みました。
正解はひとつじゃないけれど、50代の私と同世代の方が
「そのくらいなら大丈夫なんだ」と気がラクになるよってもらえばと思います。
通夜の服装、どこまでOK?
昔のマナー本には、こう書かれていた時期があります。
「通夜は“急いで駆けつける”意味があるから、
あえて完全な喪服じゃなくてもいい」
「喪服で行くと、亡くなるのを予測して準備していたように思われる」という理由でした。
…が。
私の経験上、最近はほぼ全員が喪服です。
「簡易的な服装」はもはや見かけません。
以前、肌色ストッキングで来ている方を見たことがありますが、
驚くほど浮いていました(悪目立ちというレベル)。
なので現在は、
通夜も告別式も“ほぼ同じでOK”
というのが実情のようです。
ここから、男女別に“実際の通夜で見かける服装”を少し書いてみます。
【男性の場合】
▼通夜・告別式の違いは?
正直なところ、ほぼ差はありません。
喪主や親族でなければ、一般参列者はどちらも同じ服装で問題なし。
▼一般的な服装
- 黒のスーツ(ビジネススーツで可)
- 白シャツ
- 黒ネクタイ
- 黒の革靴
- 黒ソックス
ネクタイピンは着けない方が無難。
通夜ではビジネススーツの人も多いので、そこまで厳しくありません。
【女性の場合】
▼こちらも通夜と告別式の差はほぼゼロ
昔は「通夜は地味なスーツでもOK」という考えがありましたが、
現在はほぼ100%喪服ワンピース or スーツ。
▼一般的な服装
- 黒無地のワンピース・アンサンブル・セットアップ
- ストッキングは黒(肌色は浮く)
- 靴・バッグも黒
女性の服装のほうが、色や素材が目立つので、
「とりあえず黒っぽければOK」という空気はほぼなくなりましたね。
カバンはどこまでOK?
ここ、意外と悩みませんか?
特に「仕事帰りに通夜へ行く」時なんて、
本当は通勤バッグのまま行きたいんですよね。
でも、昔のマナー本には
「布製の黒バッグ」、「光沢のない黒バッグ」
としっかり書かれていました。
殺生を連想させる皮革製品や毛皮のついたものもNGとされていたようです。
ただ、現代はライフスタイルも変わり、ネットで調べると
「ここまでなら許容されるよ」という実情が結構ありました。
実際の葬儀で見かけるケースを、私目線でまとめます。
▼葬儀用ではないけど黒一色のカバン
→ ほぼ問題なし。
通勤バッグで真っ黒なものなら、現場でも違和感ありません。
革でもOK。
▼茶色など地味目な色・革バッグ
→ 通夜ならギリ許容、告別式はNG寄り。
「とりあえず黒に近ければ…」というのは昔より厳しめ。
ただ、“仕事帰り”の通夜はそこまで見られません。
▼黒をベースにしているけど、金具がキラッと主張
→ 控えめならOK、目立つなら避けたい。
金具が大きい、ロゴが派手、金ピカは浮きます。
▼トートバッグ
→ 黒で無地なら通夜は大丈夫。
ただ、派手なロゴや文字が入っていたり、大きすぎる、荷物パンパンは避けたいところ。
▼通勤・通学リュック
→ 黒で小さめなら通夜はOKライン。
ただし告別式は避けたほうが良いです。
スポーティーすぎるものはNG。
▼ツヤありの黒バッグ
→ 軽く光沢がある程度ならOK。
パテント(エナメル)のような“テカテカ”は避けたい。
▼色物バッグ
→ 基本NG。
濃紺・グレーはギリギリだけど、赤や黄色は完全アウト。
(実際、会社の後輩が黄色バッグで来ていてヒヤッとしたことがあります…)
靴はどこまでOK?
50代になると、外反母趾や足の痛みの問題も出てきますよね。
私自身、パンプスがきつく感じるようになってきて、
「黒のバレエシューズってアリ?」
と疑問に。
こちらも、現代の実情ベースでまとめました。
▼黒パンプス・黒革靴
→ 基本&最強。
ただ、ヒールは低くても問題ありません。
3〜4cm、ぺたんこでもOK。
▼黒バレエシューズ・黒ローファー
→ 通夜ならOK、告別式はやや賛否。
最近は許容されてきています。
痛みのある人は無理しなくて大丈夫。
▼黒スニーカー(女性)
→ 通夜なら可、告別式は避けたい。
ただ、高齢者や足腰の悪い方は完全にOKという風潮。
若い女性はなるべく控えめなタイプで。
▼黒スニーカー(男性)
→ 黒でビジネス寄りなら通夜はOK。
真っ黒のスタンスミスみたいなタイプは意外と見かけます。
告別式は革靴推奨。
▼地味目な色(濃紺・濃グレーなど)
→ 通夜のみギリギリ。
黒以外は会場で浮きます。
▼黒パンプス+色付き飾り
→ 避けたほうが無難。
小さな金具はOKですが、ビジュー系は完全NG。
▼不可ライン(通夜・告別式ともNG)
- サンダル
- ミュール
- ブーツ(冬でも避けたい)
- オープントゥ
- 厚底すぎる靴
コート類はどうする?
冬場は迷いますよね。
意外と知られていないのですが、
会場に着くまでは“普通のコートでOK”
(ダウン・トレンチ・ウールなんでも)
むしろ真っ黒の礼服コートの人の方が少ないです。
ちなみに私は社会人になり立てのころ、百貨店へ喪服を買いに行った際、売場の販売員にのせられ黒の礼服用コートを購入してしまいました。高かった! でも着る機会は殆どナシ。冬は紺色のコートを着てるのでそれで充分間に合ってます。
ただし、
- 派手な色(赤・白・ベージュ明るめ)は避ける
- ファー付きはNG(リアルもフェイクも)
- ロゴが大きいものは避ける
会場に入ったら、コートは脱ぐのが基本です。
脱いだら喪服だけになるので、
柄入りインナーなどは避けたほうが安心。
その他、「意外と知られてない」OK・NGライン
●アクセサリー
- 基本はパールの一連のみ
- 金具の色はシルバーでもゴールドでも、派手でなければ実は問題なし
- ネックレスなしでもOK
●時計
- 身に着けていても大丈夫
- ギラギラしてなければOK(革ベルトの黒が無難)
●ストッキング
- 黒一択(タイツはNGが多い)
※寒い冬は黒タイツの人も実は一定数いますが、マナー上は×。
まとめ
マナーって「絶対こう!」というよりも、
“周りから浮かないかどうか”が実際は大事なんだなと思いました。
50代になると、
自分の体調・足の痛み・仕事の状況など…
昔より優先したいことが増えます。
だからこそ、形式よりも
「失礼にならない範囲で、自分も無理しない」
を合言葉にしたいものです。
きちんと見える黒ならだいたい大丈夫。
そして迷った時は、
「自分がその場で浮かないか」
これを基準にすれば、大きくズレることはありません。

