【ゼロから始める投資④】投資信託を実際に買ってみよう

老後のお金

これまで「投資信託とはなにか」「どんな商品を選べばいいのか」を見てきました。
次はいよいよ実際に「購入」のステップです。といっても難しいことはなく、流れを知っておけば誰でも始められます。


証券口座を用意する

まず必要なのは「証券口座」です。銀行口座から直接買える商品もありますが、手数料が高かったり、取扱い商品が少なかったりとデメリットが多いのでおすすめできません。

初心者はもちろん、ベテラン勢にも人気なのが SBI証券楽天証券 の2つ。どちらもネット証券なので手数料が安く、取扱い商品数も非常に多いのが特徴です。

  • SBI証券:ネット証券の最大手。老舗で利用者数も多く、投資初心者から経験者まで幅広く支持されています。
  • 楽天証券:楽天経済圏と連動しているのが特徴。楽天カードでの積立投資や楽天ポイントが使えるなど、普段の生活と結びつけやすいメリットがあります。

どちらを選んでも基本的には間違いありません。普段の生活スタイルに合う方を選ぶといいでしょう。


NISA口座を開設する

せっかく投資をするなら、まずは NISA口座 を使いましょう。
時々、「NISAってどういう商品なんですか?」「NISAに投資したいけどどうしたらいい?」と聞かれることがありますが、NISAは“特定の商品”ではありません。
NISAとは 投資信託や株などを「非課税で保有できる仕組み」 のこと。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAで運用すればその税金がゼロになります。この仕組みを使える口座がNISA口座です。
SBIや楽天などで証券口座を開き、その中にNISA口座、一般口座、特定口座があるイメージです。
SBI証券・楽天証券ともに口座開設の流れでNISAを同時に申し込めるので、最初に設定しておくとスムーズです。
なお、NISA口座では、1人1つしか開設できませんのでNISA口座をどこの証券会社で開くかを決めてから、証券口座を開設しましょう。


投資信託を選んで購入

証券口座が開けたら、いよいよ投資信託の購入です。買い方はとてもシンプルで、以下の流れです。

  1. 証券会社のサイトやアプリで「投資信託」を検索
  2. 「S&P500」や「オルカン」など、購入したい商品を選ぶ
    同じものを扱っていても手数料が違う場合があります。手数料の確認を忘れずに!
  3. 「いくら買うか」を入力(1万円からOK)
  4. 支払い方法(銀行振込やカード引き落とし)を選択して注文

これで完了です。


積立設定がおすすめ

理論上は最初にまとめて一括投資した方が資産は多くなるようですが、一度に大金を投資するのは心理的にプレッシャーがかかりますよね。そんな時は毎月1万円など少額をコツコツ積み立てる方法がおすすめです。
価格が高い時は少ししか購入できませんが、価格が下がった時は同じ投資額でも多数購入、このように値動きのブレをならしながら長期的に資産を育てられます。積み立て設定をしておけば自分で購入タイミングを考えずに自動的に購入が可能です。

50代からの資産形成は長期保有で育てる

優良なインデックス投資の積み立て設定をしたら、後はじっくりと10年、20年と待ちましょう。
大丈夫!50代なら20年後でもまだ70代。老後資産としては十分間に合います。

S&P500やオルカンは、過去のデータを見ると、短期的な値動きには大きな波があるものの、長期では年平均10%前後の高いリターンを上げてきました。今後もこの実績が続くかは約束できませんが、長期で運用することで、一時的な下落リスクを回避しやすくなり、時間を味方に複利効果を最大限に活かせるのは確かなことです。
一方、頻繁な売買を繰り返してしまうと成績が悪化しやすいという報告例も多数上がっています。
一度買ったら長く保有する、これを意識して「寝かせて育てる」イメージで、コツコツとじっくり資産形成を目指しましょう


まとめ

投資信託の購入は難しいものではなく、口座さえ開けばすぐに始められます。
おすすめはS&P500やオルカンなどの優良なインデックス投資商品。購入の際はNISA口座を指定して購入。そして最初は「少額・長期・分散」を意識しながら、コツコツと積み立てていくのが安心です。価格変動に惑わされず、10年、20年と長期で育てることが必要です。

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