「もう50代か…」と思った瞬間、少しドキッとする人も多いかもしれません。
でも、70代・80代の先輩たちに話を聞くと、みんな笑いながらこう言うのです。
「50代のうちにもっと○○しておけば良かったなぁ」って。
忙しくてあっという間に過ぎていく50代。
けれど実は、「老後をどう生きるか」を左右する、とても大事な時期なんです。
今回は、そんな先輩世代の声をもとに、これからの人生をより豊かにするヒントをまとめてみました。
健康は“当たり前”じゃなかった
「もっと体を動かしておけばよかった」「歯を大事にしておけばよかった」――
これは本当に多く聞かれる言葉です。
50代はまだ元気。でも、確実に体の変化が始まります。
年に一度の健康診断をサボらないこと、歩く習慣をつけること。
そんな小さな積み重ねが、10年後・20年後の「自由な自分」を守ってくれます。
健康は、老後の一番の“資産”です。
人間関係は「広さ」より「心地よさ」
定年後、人間関係が一気に減って寂しさを感じる人は少なくありません。
でも、70代・80代の方々はこうも言います。
「無理して合わせる人とは、もっと早く距離を置けばよかった」
「見栄や世間体より、自分が心地よい人付き合いを大切にすればよかった」
50代は、長年のしがらみや“義理のつながり”を整理できる最後のチャンス。
これからは“広く浅く”よりも、“少なく深く”の関係を。
心地よい人と過ごす時間こそ、老後の幸せにつながります。
お金は「貯める」だけじゃなく「活かす」
「もっと投資しておけばよかった」
「節約ばかりじゃなく、元気なうちに旅行すればよかった」
――これもよく聞く声です。
もちろん、老後資金の準備は大切。
でも、“将来の不安”にとらわれて、今を我慢しすぎるのはもったいない。
50代はまだ「動ける」「働ける」「楽しめる」世代。
お金を“使う力”も大切にして、
・やってみたかったことに挑戦する
・学びや趣味に投資する
・旅行や体験にお金を使う
こうした「心が満たされる使い方」は、後悔の少ない人生につながります。
老後のシミュレーションは“未来の安心”をつくる
「なんとかなるだろう」と思っていたけれど、
実際に退職してみると「思ったより年金が少ない」「医療費が意外とかかる」と感じる方も多いようです。
50代のうちに、
・年金の受け取り見込み額を確認する
・支出をざっくりでも整理してみる
・住まいをどうするか考えておく
こうした準備をしておくと、「漠然とした不安」が「具体的な安心」に変わります。
老後のシミュレーションは、心のゆとりを生む“未来の地図”と言えるかもしれません。
暮らしとモノを、少しずつ整えておく
70代・80代になると、「体力のあるうちに片づけておけばよかった」と口にする方が本当に多いです。
家の中をスッキリさせることは、ただの片づけではなく、“生き方の整理”でもあります。
50代から少しずつ、
・不要なものを手放す
・写真や思い出をデジタル化する
・将来の暮らしやすい住まいを考える
・重いもの、大きいもの、処分が面倒なものは体力・気力のあるうちに処分する
そうすることで、心も暮らしも軽くなります。
「物を減らす」ことは、「これからを大切にする」ことにつながります。
自分らしさをもっと楽しめばよかった
「もっと好きな服を着ればよかった」
「もっと自由に、やりたいことをすればよかった」
――そんな言葉もよく聞きます。
誰かの目や“年相応”を気にして、自分を抑えてしまう50代。
でも、本当はここからが“第二の青春”です。
似合う服を着て、行きたかった場所に行って、やりたかったことを始める。
「プロポーションが崩れた」「白髪が多くなった」「シワ・たるみが気になり始めた」「最近、疲れやすくなった」・・・
50代に入ると色々あります。
でも、今日がこれからの人生において「一番若い日」です。
今日より若くなることはありません。
はじめるなら「今」です。
人生の後半を楽しむために、「自分らしさ」を遠慮なく楽しみましょう。
おわりに
50代は、“老後の入り口”ではなく、“これからの人生を作るステージ”です。
70代・80代の方々が口にする「やっておけばよかった」という言葉は、
私たちへの温かいメッセージでもあります。
健康も、人間関係も、お金も、自分らしさも。
どれも今から少しずつ整えていけば、
きっと10年後、「あのとき始めてよかった」と思えるはずです。
